京都府
ひまわりの種がライ麦パンをおおう。 それらは統一されたものではないが緻密に並び、ブロートに力強さを与える。 ルヴァン種のパンには個性的な酸味があり、 ひまわりの種の香ばしさと交錯する。 フリアンディーズ二条店で購入したゾンネンブルーメン・ブロ…
オレノパンは敷居が高いというイメージを持っていた。 何故なら京都祇園の高級フランス懐石のお店が ブーランジェリーを展開しているという理由から。 何となく、であるが、僕のような人間が近寄ってはいけない、 (それはあのレトロドールのお店「VIRON」に…
ユニクロの創業祭ってあるでしょう。 「ユニクロは家から近いし行ってみるか」という感じで、朝5時半に自転車で出発。 開店は6時だし、こんなに早くからは誰も並ばないだろうと考えていた。 しかし、甘すぎた。 開店15分前に到着すると、すでに500人くらい並…
百万遍手づくり市に出店していたアカツキコーヒー。 一乗寺に開店したのが2012年10月終わりのこと。 僕は11月中旬に伺った。 アカツキコーヒーの店主である中島さんが丁寧にコーヒーを淹れる。 その姿は丁寧でスムーズだった。 無駄な動きがなく、美しささえ…
贈りもの。 僕は贈りものをする機会がなかなかなくて(人付き合いが悪いからか)、 いざ、そのような場面に出くわすと、困惑してしまう。 人それぞれ嗜好があるわけで、とても難しいのだ。 だから、考えるのはちょっと楽しかったりする。 ウィークエンダーズ…
ガレット・デ・ロワに触れたので、シュトーレンについても書いておきたい。 ナカガワ小麦店のシュトーレンは木枯らしが吹く頃に販売が始まり、 年内最終営業日までお店に置かれている。 粉砂糖を振りかけたものとは違い、砂糖でコーディングされているのが特…
ナカガワ小麦店の季節物。クリスマス期のシュトーレンに続き、新年から1月末までの期間、 フランスの伝統菓子「ガレット・デ・ロワ」がお目見えする。アーモンド粉、砂糖、はちみつ、卵、ラム酒、バターで作った アーモンドクリームをバター生地が包みこんで…
クロアのフォルコンブロートは魔物だ。とりあえず名前から強そうなのは確かで、ライ麦を60%も配合し、小麦は全粒粉ときている。私はそれを打倒するため、丘の頂点を目指すように坂を登り、目的地へ向かった。店内に流れるジャズは戦闘音楽そのもの。先ず、そ…
「シカクいアタマをマルくする」 なんて言葉があったけど、僕は四角いパンが好きだ。 (丸いパンも好きだ。) Boogaloo Cafe + Deliのキューブあんぱんは 底辺部にあんこが入っている。 おそらくではあるが、あんこの重みで底に行き着くのだろう。 であるか…
とにかく粉砂糖の量が圧倒的だった。 その圧倒的な度合を説明すると、 ドラゴンクエスト5の古代遺跡で出てくるゲマくらい圧倒的である。 ゲマは恐ろしいボスキャラだ。 主人公が青年になると、彼、そして妻を石にしてしまう。 ついに対等に闘えるときが来る…
音楽ライター講座in京都の開催場所でもある二条カフェパラン。 All Need Is Pan!! でも紹介したパンスケープのシュトーレンが クリスマスまでの期間、セットで出しているということで伺ってきた。 カフェパランの可愛らしい雪だるまのラテアート、 そして粉…
シュトーレン、パンドーロ、パネトーネ、レープクーヘン、ビッシュ・ド・ノエル…。 クリスマスが近づくとたくさんのお菓子が並ぶ。 クリスマス・イヴやクリスマス自体が持つ、 あのあまりにも神々しい華やかさは好きではないけれど、 それを彩る伝統菓子から…
2012年12月12日(水)、京都府京都市左京区一乗寺に 新しい天然酵母パンのお店がオープンする。 お店の名は「パン223(ふじみ)」という。 お店の場所は恵文社一乗寺店の近く。 なんと東風(こち)の跡地に開店するのだ。 東風と言えば、林舞さんのフリーペ…
河原町丸太町から北へ徒歩10分くらいだろうか。 ボン・ボランテ(bonne volonte)というベーカリーがある。 小じんまりとした店内には、山小屋にあるかような大きな土窯がどっしりと構え、 火を灯すための薪が丁寧に積まれている。 街中にあるのだけれども、…
「雨も上がりそうで 車でどっかへ出かけよう何かおいしいものでも 食べに行こう街歩く人も 何だかちょっと楽しそうで車は僕らをのせて 走っていくよいろんな店を通りすぎていろんな車をすり抜けて探しだそうよ僕らだけの店を雲も流れていって 少しだけ空も明…
京都に住んでいる人にとってお馴染みのパン屋さんと言えば、 進々堂と志津屋(SIZUYA)が思い浮かぶだろう。 テイクアウトはもちろん、カフェが併設されているお店が多く、 極めてリーズナブルであるから、学生や家族連れはもちろん、 サラリーマンから年配…
林舞さんが発酵(発行)している『ぱんとたまねぎ』を読んでから、 パンの虜となってしまった。 その『ぱんとたまねぎ』で知ったのが京都伏見区のテクノパンだ。 最初は面白い店名だなあと思って調べてみると、店主はテクノ好きで、 元テクノバンドをやって…
学校の近くにパン屋さんがあるってのは素晴らしいことだと思う。 僕は明治学院大学に行っていたのだけれど、土地柄か、 マダム御用達のお店ばかりで、外で食べることはなかった。 (その頃はパンに興味がなかったというのもあるけれども。) だから、同志社…
寝坊した学生がトーストだけをかっさらって、 口にくわえつつ、走って学校へ向かうシーンってあるじゃないですか。 その際に決まって曲がり角で転校生とぶつかるところも好きで。 でも、育ち盛りの彼らには栄養もボリュームも 足りないんじゃないか? と思う…
チュンソフトがスーパーファミコンのソフトでリリースした トルネコの大冒険というゲームをご存知だろうか? トルネコとはドラゴンクエスト4のキャラクターで、 武器商人として生計を立てている。 彼にはネネという奥さんがいるのだが、 彼女はせっせと愛妻…
ハワイの音楽はとてもすてきだ。 ペダルスチールギターの音色を聴くと、 南国の雰囲気がやわらかく辺りを包み込む。 ハワイにもパン文化がある。 京都で唯一かもしれない、ハワイのパンを出すのがマハロヌイである。 「Mahalo nui loa.」は「どうもありがと…
パンスケープ二条店のパン・オ・フィグはガタイがいい。 出会った瞬間、他のパンたちとの骨格の違いを見せつけられた。 重量感のあるパンを包丁でゆっくりと切る。 中身は詰まっているけれども、もっちりと弾力がある。 そして果実の恵みを感じ取ることがで…
週末のみとか、週一日のみのお店って、 行くときが限らていているから、 開店日に行くことができたときの喜びって大きい。 大黒町松原の歩道には日曜日だけ、 3本のバゲットを持ったシェフが道案内をしてくれる。 彼の案内に従い、京都独特の狭い通り「うな…
京都と言えば、左京区。と思われがちだが、 二条周辺に素晴らしいお店がたくさんある。 例えば「音楽ライター講座in京都」の会場となっているカフェパラン。 バリスタがいる本格的なカフェだけど、 文化交流の場としても機能している。 また、雨林舎、森林…
hohoemiが休店して、ひつじが続いている。 ひつじのドーナツはhohoemiの意志を受け継いでいるということだ。 天然酵母のドーナツは素朴な味わいである。 ふっくらとしたドーナツは食感が優しく、口の中でゆっくりと溶けていく。 ひつじのドーナツはパウダー…
千本丸太町あたりを自転車でふらふらと散歩していたときのこと。 「かまくら」というパン屋さんを発見したのだ。 山の麓にあるかのような外観を見て、入ってみることに。 お店の中にはソフトパンが並んでいて、バゲットもやわらか。 特にデニッシュ系が充実…
2012年4月、京都烏丸新町六角にオープンした「花かごパン(HANAKAGO)」。 可愛らしい店名から、女性の店主かと想像していたのだが、男性であった。 いい意味で裏切ってくれる、こういう店名は好きかもしれない。 ハード系中心の無垢なパンが並んでいるのだ…