ひまわりの種がライ麦パンをおおう。 それらは統一されたものではないが緻密に並び、ブロートに力強さを与える。 ルヴァン種のパンには個性的な酸味があり、 ひまわりの種の香ばしさと交錯する。 フリアンディーズ二条店で購入したゾンネンブルーメン・ブロ…
三種の神器。 ブーランジェリーの商品タグを深く眺める。 すると、頻出度の高い言葉にめぐり合う。 ゲランド産の塩、ヴァローナのチョコレート、そしてエシレの発酵バターだ。 僕はこれらを「三種の神器」と呼んでいる。 つい最近であるが、大阪の阪急梅田に…
小さい頃からあんパンが好きだった。 そのものには中毒的な旨さがある。 あんパンを知らない国は一体いくつ存在するのか? おそらく、フランスにはあんパンはないだろう。 あの国のブーランジェはフランスパン生地にあんこが合うことを知らない。 また、「あ…
シナモンロールの身長。 中学に入るまではクラスの中で身長が一番高かった。 そのときは優越感に浸っていた気がする。 先頭になる機会が多かったから、気持ちが良かったのだろう。 そんな期間もさっさと終わり、中学2年のときには 20番目くらいになってしま…
オレノパンは敷居が高いというイメージを持っていた。 何故なら京都祇園の高級フランス懐石のお店が ブーランジェリーを展開しているという理由から。 何となく、であるが、僕のような人間が近寄ってはいけない、 (それはあのレトロドールのお店「VIRON」に…
芸術的なヴィエノワズリー。 初めてカンパーニュを見たとき、その美しさが時間を止めた。 ドミニク・サブロンのパン・オ・ショコラもそうだった。 一枚一枚の均等な厚み、そして美しく折り重なる生地の層。 それらは繊細でいて、もろいのだ。 そのものに衝撃…
ユニクロの創業祭ってあるでしょう。 「ユニクロは家から近いし行ってみるか」という感じで、朝5時半に自転車で出発。 開店は6時だし、こんなに早くからは誰も並ばないだろうと考えていた。 しかし、甘すぎた。 開店15分前に到着すると、すでに500人くらい並…
百万遍手づくり市に出店していたアカツキコーヒー。 一乗寺に開店したのが2012年10月終わりのこと。 僕は11月中旬に伺った。 アカツキコーヒーの店主である中島さんが丁寧にコーヒーを淹れる。 その姿は丁寧でスムーズだった。 無駄な動きがなく、美しささえ…
贈りもの。 僕は贈りものをする機会がなかなかなくて(人付き合いが悪いからか)、 いざ、そのような場面に出くわすと、困惑してしまう。 人それぞれ嗜好があるわけで、とても難しいのだ。 だから、考えるのはちょっと楽しかったりする。 ウィークエンダーズ…
ガレット・デ・ロワに触れたので、シュトーレンについても書いておきたい。 ナカガワ小麦店のシュトーレンは木枯らしが吹く頃に販売が始まり、 年内最終営業日までお店に置かれている。 粉砂糖を振りかけたものとは違い、砂糖でコーディングされているのが特…
ナカガワ小麦店の季節物。クリスマス期のシュトーレンに続き、新年から1月末までの期間、 フランスの伝統菓子「ガレット・デ・ロワ」がお目見えする。アーモンド粉、砂糖、はちみつ、卵、ラム酒、バターで作った アーモンドクリームをバター生地が包みこんで…
ブーランジェリータカギをはじめ、パラダイス&ランチ系列として、高槻駅すぐにお店を構えるのがラ・ギャミヌリィだ。街のパン屋さんでありながら、天然酵母パンやハードパン、ガレット・デ・ロワ、そしてパティスリーとしてエレガントなお菓子も提供している…
クロアのフォルコンブロートは魔物だ。とりあえず名前から強そうなのは確かで、ライ麦を60%も配合し、小麦は全粒粉ときている。私はそれを打倒するため、丘の頂点を目指すように坂を登り、目的地へ向かった。店内に流れるジャズは戦闘音楽そのもの。先ず、そ…
ボールと言えば、何を想像する?サッカーボール、バスケットボールなど、球技に関するもの。料理を作る際に使うボールもある。または機動戦士ガンダムに登場するボールというモビルスーツ。パンデュースのそれはパンである。商品の説明書きを見ても具体性を…
「シカクいアタマをマルくする」 なんて言葉があったけど、僕は四角いパンが好きだ。 (丸いパンも好きだ。) Boogaloo Cafe + Deliのキューブあんぱんは 底辺部にあんこが入っている。 おそらくではあるが、あんこの重みで底に行き着くのだろう。 であるか…
シュトーレン歴の浅い自分が言うと説得力に欠けるかもしれない。 だけど、ここで断言してしまおう。 ベーカリードライリバーのシュトーレンは美味しい。 何が美味しいかというと、正面がクッキー層になっている。 その上に粉糖が降りかかっているのだけど、…
パン工房HIROは大津駅すぐのアル・プラザ大津1Fにある街のパン屋さんだ。 惣菜パン、朝食パンが中心で、110円均一の商品が並ぶ。 そんな中で見つけた300円のシュトーレン。 シュトーレンって高価なものだから、大丈夫かなあなんて心配もあった。 一口、二口…
雪が深々と降る中、初めて干川さんのお店に行った。 僕はパンのことを知ってから、セーグルやカンパーニュなど、 所謂ハードパンと呼ばれている部類が好きになったのだけど、 ベーカリードライリバー(BAKERY dryriver)に入って 目に飛び込んできたのはイ…
とにかく粉砂糖の量が圧倒的だった。 その圧倒的な度合を説明すると、 ドラゴンクエスト5の古代遺跡で出てくるゲマくらい圧倒的である。 ゲマは恐ろしいボスキャラだ。 主人公が青年になると、彼、そして妻を石にしてしまう。 ついに対等に闘えるときが来る…
音楽ライター講座in京都の開催場所でもある二条カフェパラン。 All Need Is Pan!! でも紹介したパンスケープのシュトーレンが クリスマスまでの期間、セットで出しているということで伺ってきた。 カフェパランの可愛らしい雪だるまのラテアート、 そして粉…
シュトーレン、パンドーロ、パネトーネ、レープクーヘン、ビッシュ・ド・ノエル…。 クリスマスが近づくとたくさんのお菓子が並ぶ。 クリスマス・イヴやクリスマス自体が持つ、 あのあまりにも神々しい華やかさは好きではないけれど、 それを彩る伝統菓子から…
ジャガイモとチーズの相性って抜群だなあと思う。 一番最初にこの組み合わせを発見した人は興奮したことだろう。 この18番にカンパーニュの噛みごたえがいい。 ビールもグイグイ飲みたくなっちゃう。 これで飲み会してもいいなあ。 コンセントマーケットは…
2012年12月12日(水)、京都府京都市左京区一乗寺に 新しい天然酵母パンのお店がオープンする。 お店の名は「パン223(ふじみ)」という。 お店の場所は恵文社一乗寺店の近く。 なんと東風(こち)の跡地に開店するのだ。 東風と言えば、林舞さんのフリーペ…
河原町丸太町から北へ徒歩10分くらいだろうか。 ボン・ボランテ(bonne volonte)というベーカリーがある。 小じんまりとした店内には、山小屋にあるかような大きな土窯がどっしりと構え、 火を灯すための薪が丁寧に積まれている。 街中にあるのだけれども、…
ベーグルってドーナツと同様に リング上になっているものだと思っていたのだけど、 サンドウィッチパーラーまつむらのベーグルは 真ん中もしっかりとくっ付いていた。 どういうわけでこうなったのかわからないけれども、 中心の小さな窪みも味があってよい。…
店舗を持たず、群馬を中心に彷徨するおでかけパン屋ジャム猫。 全粒粉メロンパンの分厚いクッキーの層は、 街を彷徨う野良猫たちのように逞しい。 BGM - Cat Power / Cherokee Cat Power - Cherokee
「雨も上がりそうで 車でどっかへ出かけよう何かおいしいものでも 食べに行こう街歩く人も 何だかちょっと楽しそうで車は僕らをのせて 走っていくよいろんな店を通りすぎていろんな車をすり抜けて探しだそうよ僕らだけの店を雲も流れていって 少しだけ空も明…
東京中央区にあるサンドウィッチパーラーまつむらには 早朝から次々に人が入る。 これから仕事へ向かうお父さんは腹ごしらえのために、 あるいはお気に入りのサンドウィッチやパンを買い、 今日のお弁当にする人もいるだろう。 お店ではアンパンマンのお面…
僕はフィグ(figue = イチジクのこと)が好きなんだけど、 メゾンカイザーの「イチジクのパン」は実が入ってなくて 少しビックリした。 どうやらドライイチジクを練りこんでいるらしい。 だから果実自体は無いのだけど、パン全体から イチジクの味が出てい…
フランスのジャン=フランソワ・ミレーが描いた『落穂拾い』は『種まく人』と同様に、誰もが一度は見たことのある有名な絵画だ。『種まく人』は麦を蒔いている人を描いたわけだが、『落穂拾い』では刈り入れ後に畑に残った麦穂を拾う3人の農婦を描いている…